NPO夢・しごと館 進路支援ミニ情報 号外 bP
新しい進路指導の一手法としてNLPを・・・
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NLPとは NLPとはNeuro Linguistic Programming(五感と言語がつくるプログラム)で1970年代中ごろ米国カリフォルニア大学のジョン・グリンダー(言語学)とリチャード・バンドラー(心理学・数学者)が共同で研究しベトナム戦争体験者のPTSDの治療に改善をもたらした。 内容は@ゲシュタルト療法(フリッツ・パールズ)A家族療法(バージニア・サティア)B催眠療法(ミルトン・エリクソン)の共通パターンを体系化したもので1990年代日本へ輸入され現在はコミュニケーション分野などへと展開されている。NLPの前提として与えられた仕事や状況に対して、それが望んだ結果であってもなくても、あらゆる結果と行動は成功であると考える。 進路指導においてNLPは一手法として考えることもできる。そのポイントとは・・・。 |
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a.脳は「否定形」を理解できない 会社によく遅刻する社員に向かって「遅刻するな!」という指導をするより「時間通り出社して喜ばれる仕事をしなさい!」というように肯定的な表現をつかうことで遅刻が改善できた。このように行動との関係で言えば、脳は否定表現でなく肯定的しか理解できない。 b.「未来の体験リハーサル」で夢を叶える 脳は「想像」と「現実」の区別をつけられない。より具体的に、自由に「夢」について想像の世界を膨らませる。すると次の展開が考えられる。@ワクワク感が増大→A脳が「無意識」のうちに明確化する→B目標実現への行動を当たり前として行なえる。 c.「言葉の力」を活用する 病院で、薬を渡されるとき「・・・にきっと効果があります・・・」と言われると効き方がよくなる。また「私は毎日あらゆる面で、ますます良くなっていく」と心の中で繰り返し唱えると、心とからだを改善させることが出来る。つまり「脳の勘違い」システムにより未来体験リハーサルを勝手に行なう。 d.なりたい自分をイメージしてゴールをはっきりさせる なりたい自分を常にイメージして、最終目的であるゴールをはっきりさせる。そのことで望ましい肯定的、具体的ゴールを五感でイメージし体験でき、夢が叶う。 具体的には、ネガティブなものごとを、「リフレーム(別の視点をもつ)」することで、自分にとってよりパワフルかつよりよい変化を望める視点や枠組みを探して活かしていくことに繋げる。そのことでNLPは難しい進路実現に挑む心を持たせられる可能性がある。 |
夢・しごと館参考文献より
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bQ
新しい進路指導の一手法としてハップンスタンス理論を・・・
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クランボルツ(J.D.Krumboltz)のハップンスタンス学習理論で考える(1) 進路決定にこだわらない理論でそれまでの歩みや出会いを元に偶然をいかす手法である。 キーワードとして @未来は予測できない A偶然の出来事が人生を決定する Bぴったりの職業はない 従来のキャリア・カウンセリングでは未決定を減少させることが目的で、減少できない人は未来はないとした。そしてまだ決定していない将来の物ことを決定させることのみに終始してきた。 ハップンスタンス学習理論では、強くキャリア決定、意思決定をすべきでないとする。決まりきった計画を強引に立てても、たまたまの出来事が人生を左右することが多い。従って、それまで歩みや出会いをもとに「偶然を活かす」ことである。これは人生をただ漫然と過ごす事でなく、今やれることをしっかりとやり続け、未決定の意義を考え、新しい学習を促進し、たまたまの出来事を活かす勇気をもつことである。つまり自分の今までのキャリアとうまく付き合い自分を高めていくことである。 この理論をもとに進路指導への応用について次のことが考えられる。 @いろいろな体験活動を重視する。 A出会いによるキャリアモデルの獲得を目指す。 B偶然を重視し、決定を急がない。 Cどのような信念をもっているか→信念を変える。 新しい信念の獲得を目指す。 D自己効力感を高めることを目指す。(行動を起こす前に「出来そう!」と感じる事) この理論は溢れる情報の渦の中、若者の未来に勇気を持たせる一手法である。 |
夢・しごと館参考文献より

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bR
新しい進路指導の一手法としてハップンスタンス理論を・・・
クランボルツ(J.D.Krumboltz)のハップンスタンス学習理論で考える(2)
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具体的展開:指導におけるいくつかのヒント・・・ @情熱は行動によりつくられる 決定のみを急がず、経験や行動を起こすことで情熱が生まれる。待っているだけでは何も出てこない。それには自分が宣言したこと以外のことをやってみようというオープンな状態に常にしておくこと。これがこの理論の具体的な展開の一つである。 A職業の幅を広げる努力をする 自分に最も合う唯一の仕事を探すのだけでなく、職業の幅を広げて、決定を急がずキャリアを積んでチャンスを待つことも考えていく。ぴったりの職業に出会うのは、難しくあっても時間がかかる。その間静観しているのでなく、職業の幅を広げ歩き続ける中で人生の出来事を活かし、自己実現を図っていく。 |
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B間違いを恐れるな 間違いを怖がり、何もしないことは不幸である。間違いから学ぶことが成功へつながる。 「成功とは、一つの失敗から次の失敗へ熱意を失わずに進める能力だ」(ウインストン・チャーチル) しっかりと考えていれば、行動を起こす前から、マイナーな気持ちになり行動まで至らないことは、不幸である。 Cうまくいっていない計画のみに固執すべきでない 結果が分からなくても、行動を起こし新しいチャンスを切り開く。うまくいかないことに固執すべきでなく、選択肢をオープンにしておき、人生に起きることを最大限に活用すべきである。 つまり「今の自分」なりに計画を立てていることであれば、悪い参考計画事例に固執され歩みを止めるのでなく、勇気を持って行動を起こすことを考える。 |
夢・しごと館参考資料より
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bS
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ニート・フリーターの社会的な背景その1(自己責任への転嫁社会) ニート・フリーター問題を考えるとき、口をついて出る言葉に「若者の自己責任への転嫁」である。即ちニート・フリーターをしているのは若者自身の問題であり本人の就業行動のみが問題であるとするものである。確かに同じ環境の中にあって懸命に働く若者も多い。しかし1987年「フリーター」誕生以来顕著化させた構造的な要因を国や行政は放置してきたといってもよい。企業の採用行動、雇用政策の問題である。労働者派遣法や規制緩和など問題にすべきであった。 また「やりたいこと」志向のみで、フリーターという職業の域を選ばせた。「即戦力志向」の企業の人材需要で、若年者が採用されず、就職をしたくても雇用される能力(エンプロイアビリティ:employability)が高められていないという理由でミスマッチや採用されない状況が続いたのである。つまりニート・フリーターは個人の勤労意欲の低さだけでなく厳しい社会階層、職場環境要因などの社会的背景が考えられる。 もっと具体的に言えば、ニート・フリーターの若者は勤労意欲が低いのではなく「やりたいこと」と関連した進路実現就職ではなく専門学校や大学の進学志向となり家計や家族の状況で社会階層的に不利となり結果的にニート・フリーターになる。また高卒などの進路が個別化・個人化させられ、同年代の付き合いが少なく企業などに若者を育てるゆとりがない。 |
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ニート・フリーターの社会的な背景その2(消費社会) また大人にならないのに消費は大人顔負けという背景がある。貧しい生産社会では、働くことは生産に従事することであり1970年代初めまで一人前の生産力になってはじめて消費ができた。従って一人前になるすなわち大人になる意味があった。しかし豊かな社会は、若者は必ずしも働かなくてもよいので、大人になれない。つまり生産力として一人前にならなくても大人顔負けの消費力として1980年代以降では評価された。 しかし、消費だけでは大人になれないのは当然である。景気でなくても物は溢れ豊かで、若者は学ぶこと、働くことが好きになれない。そして自己実現の可能性は拡大されているのに消費行動だけしている。家事労働でもNPOボランティアでもよいから人と人との関係の中に自分を位置づけることができれば社会的存在であり得るのだが。とにかく動くことから人生は始まるのである。団塊の世代(グッドライフ)→新人類世代(ベターライフ)→現在(ベストライフ)の時代的流れを確認して→自分らしさ→仕事を通じて自分らしさ(自分探し)のを通じて社会の一員(大人)になるのである。 ある中国からの留学生が日本の若者のことを「日本の若者はすばらしい。生きるために、食べるために働かない。みんないつも自分は何なのか。何のために生きるのかを考えている。まるで荘子のようである」と言ったという。豊かな時代に育った若者にとって「豊かさ」は目標でもなく未来の理想でもない。今からもずっと続くはずの日常である。 若者は大人になりたくも無く、なる必要もなくなり子供を社会化しない社会になっていった。いま貧しさなどから脱却する為に働く時代ではなくなった。しかし働くこと・学ぶこと・大人になることの意味をしっかり若者に提示しなくてはならない。その事がいま社会に問われている・ |
平成18年度 福岡市市民講座「大人と若者を結ぶワクワク講座」より
NPO夢・しごと館 進路支援ミニ情報 bT
若者の就労行動における若者の現状 福岡市市民講座「大人と若者を結ぶワクワク講座」より
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情報・家族・消費・しごと 2003年総務省の調査で小学生のインターネット利用率は62%である。このように幼いころからバーチャルの世界に入って生活している。情報機器を手にした若者は自分だけの居心地のよい世界に安住しようとしている。隣の人にもメールで送るなど体を動かし、直接に接しようとしなくなった。特に異年代との接触なくコミュニケーション能力を削いでいる。 また若者の消費は、浅く広い消費で欲望を15秒以内に充足したいらしい。また欲しいものが分からず、心の空虚を埋めるためブランド買いにも走る。さらに買い意欲を高めるため、意図的飢餓感いわゆるレア感が演出され、最後は物語もつブランドへも手を伸ばすことになっている。過剰な豊かさの中で、消費行動しても欠乏感が満足感とならず、結局その満足感は感謝されるなど人と接するなかで得られることに気づき始めている。これがボランティア活動に必ずしも向かっていない。 マイホームレス・チャイルドという言葉がある。家はあってもホームレスみたいな行動をしている若者のことである。今家族で会話が殆ど無くなったといわれる。あるとき列車の中で4人の若い家族が行楽地に向かっていた。面と向かった4人の席で家族の会話がまったく無い。見てみると4人ともケイタイをもちメールをしていたのである。その異様さに驚嘆した経験がある。友達夫婦、友達親子があるが、崩壊した家族だから仲がよいともいわれる。家族全体がホームレス化しているマイホームは過去マイホームで育った人々がホームを再生産しているのである。 |
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仕事に関してフリーター希望の若者の動向を羅列してみると次のようである。 ・ 本当はまだ遊ぶか学生でいたいが自由で気楽なフリーターなら働いてもよい。 ・ 親もフリーターでよいと言っている、親元から通えば時給650円でも生活できる。 ・ 人生一度きりなので妥協せずイヤなしごとしたくない。(夢みるだけで努力なし) ・ 働き口はいくらもありヤメても次の仕事がある。 ・ パラサイトのフリーター夫婦が登場し増加傾向あり。 ・ 面接で担任の名前を知らなかったり(3割)、仕事に不足する基礎能力向上心なし。 ・ 「支店長も白髪染めしているじゃないか」茶髪社員。 ・ 時給のみで交通費、退職金なしでも仕事好きならある程度我慢できる。好きでなければ働かない。 また若者の最近の現状で食べ歩きの若者が増え、都市が家庭での居間になることについて考えてみる。若者のある調査で94%は何らかの形で歩きながら食べていて、一日3回とも食べ歩きが6%、食べるのが面倒が35%もいた。その背景は時間短縮そしてコンビニと駅のセットが助長していたり、友人とのコミュニケーションとれない食堂では食べられない。したがって帰宅途中本能的に片手で押し込み食べている。この歩き食べは世界的な傾向ではあるらしい。 また家庭でのリモコン使用感覚が生活の主役となり家と外との曖昧さができ、カフェを街の縁側として、フリマ、食べ歩き、ジベタリアンや路上寝などが出てきてモラルの低下を招いた。 これをリビングカルチャーといい家の中の行動が家の外に出たといえる。 |
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若者の就労行動の底で 若者は「今」と「自分」以外にはあまり興味を示さないと言われている。なにも若者だけに限ったことではないが・・・。だから序列的でフォーマルな組織を嫌い、逆に有期限のプロゼクトや自分自身のことに関わる仕事に興味を持つという。 現代若者の特徴は大人になる為に、必要な準備ができないまま成人に達していることである。職業の準備ができていないにも関わらず就職の時期を迎える。青少年の時期が以前より長くなっているが、その間家庭においても家庭外においても社会的に必要とされる責任ある仕事を経験する場がない。職業人としてまた社会のメンバーとして自立した地位を築くことが困難になっているのである。 作家の五木寛之は「今の人間は感情が涸れていると思う」と言っている。流行歌で昭和の初期は「悲しい、さみしい、やさしい」など歌詞への共感多く、思慕感性があった。それが昭和40年代にフォークブームで「ドライ、サバサバ感」となり最近では「根拠なき自己肯定」つまり努力や経験の代償なしに誇りを得たいものとなった。「悲しみ」とは異なるところで共感させる歌詞なのである。映画などにも1950年ころから「泣く」場面が少なくなった。 若者の行動や就労意識に影響を与えている、仮想的有能感も上述に近いものがある。 この仮想的有能感とは、個人主義文化を担った人がさらにITメディアの影響を受け無意識的に身に着けたものである。他人を軽視したり見下したりすることで、自分の能力を評価・保持する行動といわれる。 ネットの中の一方的な強い刺激は子ども本来の自然や生き物への感受性を鈍らせ、物事を好き嫌いだけで判断しがちになる。そして小・中学校での調査で「怒り」が多くなり、「悲しみ・喜び・驚き・面白さ」が感じにくくなっているらしい。他にもいくつか挙げると、大人への不快感やネガティブな気持ちへの耐性がなかったり、個人の損得に敏感で社会や他者へは鈍感である。また自分だけ怒られているという被害妄想が大きかったりする。 個々バラバラで人間同士の温かみが伝わらない社会や職場では、自分だけが犠牲者でストレスを受けていると思っている。上司がもっとましだったら自分のストレスも半減すると思い、他人に逆にストレスを与え対人関係を気まずくしているところがある。 仮想的有能感をあまり持たない人は、個人的利害関係に対して適切に対応できる。しかし仮想的有能感が強い人は社会的な負の出来事に悲しみも怒りも感じにくかったり、逆に怒りの反応が高くなったりする。他人が不幸になった分自分が幸福になるという幸福定量説しかも自分の貢献度での喜びは感じるが集団での喜びは感じないという感情をもつ。 この様にみてくると、仮想的な有能感は若者の就業生活との相関関係は高いといえる。 |
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平成18年度 福岡市市民講座「大人と若者を結ぶワクワク講座」より
NPO夢・しごと館 進路支援ミニ情報 20060917 7
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若者が考える就労意識 現在におけるフリーター原風景は1987年(昭和62年)のフリーター登場(道下裕史氏)に遡る。組織に拘束されず自由気ままな生活がしたいということで、定職に就けない若者でなく就こうとしない若者であった。当時は人手不足の時代であったが、自由な生き方を実践し始めたのである。今もこの原風景は残るが当時のような新しい働き方のスタイルを意識はしていない。 ところで正規社員の若者は、要請される仕事に意外と肯定的である。そして積極的な仕事への喜びは無いが顧客との交通関係を重視して働いている。一方非正規労働者の労働観は正規社員以上に仕事の思い入れがあり、不安はあるがスキップアップで次の仕事に繋がるパイプづくりが今重要だと考えている。 若者は豊かな時代に育ちながらも、長く労働市場の厳しさを背景に生きてきた。従って次のような就労意識を持っている。それは豊かさ故に、経済的自立に不可欠な営みとして仕事が位置づけされていない。だから労働条件に無関心が多い。また厳しい労働市場の中で、働くことの不安を感じている。就職が怖くて、働ける自分のイメージをつけれない若者も多い。 私しかできないという「特別な私」の意識を打ち消しきれず、しかも達成水準が高く失敗している。弱く惨めな自分が許せないので、周りの人を見下すことになる。しかし顧客や取引先との間で生まれる交通関係に生きがいを求め自己の役割を演出している。そして仕事への肯定意識が若者を頑張らせている。 つまり若者の就労意識として@今の仕事に予想以上に思い入れがあり、A今の仕事に不安をもつがB持続できるよう今の職場を改革しようという発想は希薄であると考えられる。いろいろと体験して達成感や感動を得ようとする努力が求められる。 |
平成18年度 福岡市市民講座「大人と若者を結ぶワクワク講座」より


NPO夢・しごと館 進路支援ミニ情報 20060917 8
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若者の就労意識と進路選択 若者は「やりたいこと」があるが64%、ないが25%という中で進路選択している。また「やりたいこと」が無いから就職はもちろんしないが、「やりたいこと」があっても就職しない若者もいる。若者は進路選択が希薄というより「やりたいこと」を探すこと、それが進路選択の重要な位置を占める。また進路希望では成績や適性の他、社会階層・経済的要因・総合的要因・親の学歴でその傾向の差がでている。 フリーターを含む現代若者の就労意識のキーワードは「自由」「経験」「出会い」である。やりたいこと志向で自由に様々な経験を通じていろんな人と出会いを交流したい願望を持っている。また「やりたいこと」のあるフリーターはよいフリーターでその逆は悪いフリーターである。 このように若者の進路選択観は「やりたいこと」がその中心にある。確かに「やりたいこと」に向けて邁進している若者も多い。しかし今あまりにも「やりたいこと」を実現するためにだけ職業を選ぶということを進路指導で肯定しすぎるところがある。この世の中「自分」と「社会」の接点が見えにくくなっている。単に「やりたいこと」だけを肯定するだけでなく「やりたいこと」は様々な形で実現する術があり、その熱意は社会から求められ期待されているというメッセージを送る必要がある。即ち若者には職業選択の社会的意義・公的な側面を伝える必要があるということ確認すべきである。 |
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新入社員の調査で、会社選択の理由として能力・個性が生かせ仕事が面白いが55%と圧倒的に多い。また入社後は、仕事を通して人間関係を広げ人から感謝されたいと考えている。また仕事が面白ければ収入が少なくてもよいと考え、人間関係に不安を感じるが、職場で他の人が残業していても自分の仕事が終われば帰る人が4割近くいる。 働き甲斐には、責任感・達成感・自己実現など内的動機付けとお金もらえる・誉められる・出世できる・いい仲間がいるなどの外的な動機付けがある。受験戦争時代に育った子どもは外的動機付けで勉強し、現在の子どもをは的動機付けを尊重しているといえる。 また大学生には大学院という逃げ場があるといわれる。大学生の就職率は1994年70%が2004年では55%と就職の希望が減っていて、逆に大学院数は2002年で21万人と2年で約2倍近くなっている。大学生のタイプとして、積極ハウツウ型と何もしない型ある。ハウツウ型は内定数目標で就職活動通りの仕事でなく対人関係では適性はあっても退職する人もいる。一方何もしない型は働く意味が分からず立ちすくんだり、とりあえず大学院に入ったり、フリー ターになったりする。 |
平成18年度 福岡市市民講座「大人と若者を結ぶワクワク講座」より
3)離職をめぐって
ここで、若者の離職をめぐっての事例を考えてみる。
事例)高卒のT(女性)さんの場合。
経過について:専門学校希望であったが、続くかどうか分からなかったので就職にした。親にも安心させ、家にお金も入れられると思ったからである。入社して製造業の検査・梱包の仕事をしていたが、仕事が遅くパートのおばさんのイジメに遭う。仕事が怖くなり最初のうちは連絡して欠勤していたが家を出ると腹痛がして帰宅が続き親にも相談無く辞表を出す。
原因について:職場は少数の正社員と大勢のパートで同世代の若者いない。相談相手や愚痴をこぼす相手もいなかった。悩んだ末自己の尊厳をかけ自分の判断だけで結論をだした。
退職後から再就職について:退職後、高校時代の友人とライブハウスで音楽を楽しむ。一人で問題を抱え込まずお互いの悩みを打ち明ける仲間がいた。そして親のネットワークを通じて再就職ができ「立ち直り」のきっかけをつかんだ。再就職までの間、同じ生活圏内にネットワークがありそれが本人を支えることとなった。
このTさんの事例から次の教訓が考えられる。
@
進路決定の時点で親との対話少なく経済状態で就職に回った。
A
同年代としかコミュニケーションとれない。
B
職場に上司など相談相手かいなかった。
C
職場で悩んだ時期に、職場外に相談相手がいない。
D
辞職を自己の尊厳をかけ決断してからの相談は覆らない。
E
辞職したあと、友人が悩みの相談相手になった。
F
親のネットワークで次の仕事が見つかり道が開けた。
この離職をめぐりキャリアカウンセリングの人材つまり大人が職場や職場外でも必要なのである。大人が社会との拘わりや人生観を語ることで若者は問題を解決のきっかけをつくり職業観が前進していくのである。

